曖昧な日本人?

 このタイトルを書いて、何よりも先に大江健三郎ノーベル文学賞受賞記念講演のタイトルを思い浮かべました。正直に言うと、未だに大江の記念講演は読んでいません。講演のタイトルだけで、「曖昧」は日本人の自己評価とでも言えるかどうかはわかりませんが、初めての日本語授業で、先生は「日本人は曖昧です。どんなことでもはっきり言い切らないことは最大な特徴です。」と教えてくれました。実際の日本語勉強において、あれほど多くの省略文を見ていて、「確かに先生がおっしゃったとおりです。」と頷きました。多分、わたしだけではなく、中国における日本語学習者はそう思っているのは普通でしょう。
 しかし、最近の出来事で、私のイメージは少し変わりました。今仕事の関係で日本の方とメールでやり取りすることが多いです。直接あっていないせいか、話しは鋭く、全く相手の気持ちを考えていないようなメールを多く受け取っています。今私が思うには、多分自分とはそれほど密接な関係(或は利益関係かな)を持っていない以上、日本人は曖昧な態度で接し、一旦、自分との関係が一定の程度まで進んだ場合、曖昧の代わりにはっきりとダイレクトな態度で対処するでしょう。
 さて、このことについて、皆さんはどのようにお考えでしょう。

                                           宗可麗より